昨日出かけたポタリングの記事です。
天気は予報通り、秋晴れとなった。
10年ほど前にクルマで訪れたJR名松線。
鉄チャン的には、この辺で残された最後の聖地的なローカルムードあふれる路線。
だが、平成21年台風18号で、甚大な被害を受け、家城〜伊勢奥津間で運休が続き、
一時は廃線という報道もされた。
しかし、多くの人々の思いから、復旧の機運が高まり、約6年間の運休の末、
ついに平成28年3月26日に全線復旧。
各地で相次いで廃線が進む中、奇跡的な復活と言える。そんな事もあって、
今回急きょ思い立って「名松線復活記念ポタ」を決行。
朝4:00起床、5:00出発。
今日はトランポします。
ひたすら国道23号線を西に向かいデポ地松阪駅前に着いたのは
6:50頃。豊明〜松阪を下道だけで2時間切り、めっちゃ早い。
早朝のひんやりした松阪市内をポタポタと名松線沿いの
初瀬街道(県道15号)で伊勢奥津へ向かう。
朝のラッシュ滞は「家城駅」までは気動車2両で運行しているようだ。
ここは何という駅だろうか、
一度抜かれた気動車を必死のスプリントで追いかけて撮影。
線路と並行して一直線に伸びる道路を走る。
路肩はなく、すぐ横を高速で車が通過するパターンの道路。
実は、右側に農道があり、地元民はそこを走行するようであったが、
対向する自転車とすれ違ってから気が付いたが、おそかった。
突然現れた駅しかない駅「伊勢大井駅」
典型的なローカル駅。
それでも、屋根のある待合所があるだけまだいい。
やがて、市街地を抜け、交通量は減少し、快適なサイクリングとなる。
しかし、微かな上り基調で、平坦路を走っている場合と比べ、
巡行速度はさほど上がらない。
旧道をバイパスする形でトンネルをくぐる。
2つトンネルが続くが、2つ目のトンネルは通らず、旧道へ回る。
川沿いに突然現れる名松線の鉄橋。
列車を入れて撮影したいところだが、
2時間に1本とダイヤが薄いので無理。
快適な道が続く。
やたら広い歩道は何なんだろうか、
どうやら農機具(トラクターとか)が走行するようだ。
しかし、県道15号が快適なのはこの辺りまで、
この先道幅はどんどん狭くなる。
名松線はやがて山間部へ入っていき、県道も細くなる。
やや勾配もきつくなるが、ポタポタ上る。
メインは復路の峠越えなので、前半はひたすら温存する。
一瞬名松線を見失うが、
ふと川向こうを見ると川沿いのこんなところを走っている。
木々の茂みから現れてオバークロスする名松線。
おそらくこの辺りが一番の難所なのだろう。
そして、終着駅「伊勢奥津駅」にとうちゃこ。
立派な駅舎で、何かの施設と併用されている。
12年ほど前に来たときは、新築でピカピカだったが、
少々年期が入ってきた。
蒸気機関車時代の給水塔が残されている事でも有名である。
奥津と言えば、伊勢本街道の宿場町である。
駅前の道を直進して最初に目に飛び込んでくるのが、この建物。
「タバコ「と「日用百貸」の看板。街道がにぎわっていた頃は、
どんな風だったのだろうか。
さらに街道沿いを走って見た。こんな時は自転車の機動力はいい。
こんな風に、のれんの出た家屋が数件あった。
昔のショーウィンドなのだろうか出窓の様なものがある家屋が結構ある。
のれんの向こうは何があるのか、一般の民家であるような気がするのだが、
勇気がないので覗けない。
もちろん、街道沿いには、廃屋や空き地も多数点在し、
かつての賑わいなどどこにもないのだろう。
さて、復路はこの「伊勢本街道」を途中まで進み、
山間部を走破してデポ地松阪まで戻ります。
記事が長くなったので、続きは「後編」をお楽しみに!
つづく・・。
往路のルート
昔撮影した名松線写真をちょっとだけ紹介
2005年5月撮影
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