DCモータ搭載扇風機で節電はできるのか

DCモータ搭載の扇風機を買ってみました。

従来からある扇風機の多くは交流モータ式ですが、最近各メーカーからDCモータの扇風機が販売され、きめ細やかな回転数制御が可能で、消費電力も少なく節電できるという事が売りになっています。

乱暴に言うと、コンセントからの交流電圧を直接モータに接続して扇風機の羽を回します。
回転速度は、あらかじめ低、中、高の３段階程度にコイルの巻数が調整されていて、
どの位置に電圧をかけるかで調整していました。（超単純設計の扇風機の場合）

ここで言うDCモータというのは、ラジコンやミニ４駆などに使用されている、いわゆるブラシ付き
直流モータではなく、ブラシなしの直流モータで、プラモとかで使うマブチモータの様なものでは
無いことを理解しておいてください。

回転数制御は、PWM方式（パルス幅変調）という方式で行われますが、説明は割愛します。
要するに、難しい制御をするために難しい電子回路が必要で、その分値段が高くなるということです。

どうでもいい前置きが長くなりましたが、一番気になる消費電力の比較測定です。

購入時期は定かではありませんが、三菱製の交流モータ扇風機です。

「弱」モードで　14 ワット

「強」モードで　37 ワット

「中」モードで　28 ワット

最小14ワット、最大37ワット　という結果になりました。

首振り機能を動作させても同じ結果でした。

今回購入したのは　YAMAZENのエントリーモデルのもので、Amazonで8,000円程度です。

特になんのギミックもない普通の扇風機です。
それでも、強弱の調整は12段階もあります。

結論から行きますが、最強の「１２」で消費電力は 18 ワットでした。

多用するであろう、中間の「６」で消費電力を測定してみます。

「6」では驚きの　3 ワットでした。

その他は「10」で　6 ワット、「1」では　1 ワット　という結果になりました。
ただし、「1」は実用的ではなく、鼻息程度の風量しかありません。

想像していたより低消費電力で驚きました。

電気料金は月額にしても数百円程度の違いしか無いと思いますが、買い替えるならDCモータ搭載の
ものもありだと思います。ただし、交流式のものと価格差が４～5千円高いので、電気代でもとを
取ろうとか考え始めると、微妙といえば微妙です。