左手デバイスとは
特に深い意味は無くキーボードの左側に置いて、左手で操作するサブキーボード的な物の総称です。
使用頻度の高いキー操作を登録しておいて、楽しようという物です。
もちろん右手で操作してもOK。なんなら足で操作しても全く問題ありません。
DOIO KB16
左手デバイスは高価な物が多くなかなか手が出ませんでしたが、今回紹介するDOIOは中国メーカーですが、
最近KIBUという会社が代理輸入してAmazonなどでも安価に購入できるようになりました。
価格は Amazonで1万円で、決して安くありませんが、左手デバイスとしては比較的安価。
質感も悪くないです。
自作キーボー的な要素が強く、キーキャップの交換、キースイッチの交換も可能です。
LEDでテカテカ光らせることもできます。(消すことも可能)
ボリューム型ダイヤルが3つもあるところが他の左手デバイスと差別化されています。
接続はUSB-C(本体側)で有線接続のみです。USBケーブルは同梱されていました。(片側はTYPE A)
本体を設定する専用アプリなどはなく、キーマップはVIAを使用して設定する必要があります。(後で説明)
この辺りが少々ハードル高いですが・・。
写真は白ですが、カラーバリエーションもあります。
キーキャップは交換した物で、文字は透明テプラで印字した物が貼ってあります。
VIAとは
VIA(ビア)とはなんぞや?
自作キーボード界隈で使用されるQMKファームウェアに対応したキーマップを設定するアプリという認識で
良いと思います。ワイはBEERしか思い浮かばんかったけど。
VIAを使用することで、UIで(画面で視覚的に)どのキーに何を割り当てるかを指定できます。
VIAにはブラウザから起動できるWebアプリ版とインストール版があります。
Web版はクロム系ブラウザしか対応していないようで、Macのサファリでは起動しません。
クロム系ブラウザを使用している場合はデバイスを接続した状態でこちらから起動できます。
ダウンロード版(Github.comからファイルがダウンロードされます)
Windows用(Ver3.0.0)
https://github.com/the-via/releases/releases/download/v3.0.0/via-3.0.0-win.exe
MAC用(Ver3.0.0)
https://github.com/the-via/releases/releases/download/v3.0.0/via-3.0.0-mac.dmg
VIA本家サイト
どのキーに何を設定するのか
どのキーに何を設定するかは自由ですが、悩ましいところです。
今回はVIAの使用方法を説明するのではなく、
私がどんな設定をしたのか、どんな設定値を入力したのかを紹介します。
因みにM2 MacMiniでSonoma 14.6.1での設定です。
MACユーザーが対象ですが、optionキーやcommandキーをCtrlキーやAltキーに読みかれば
Windowsでも同じです。
まずは、これをご覧下さい。
カラフルなキーキャップ付けてテプラ貼るとチープ感出て、ハッピーセットのおまけみたいになりました。
「テプラで貼った透明テープが剥がれかけてきたねー」とか、
「キーキャップの色の意味が分からねー」という突っ込みはなしで。
キーキャップは「遊舎工房さん」で購入
購入時にはまっているキーキャップは本体色によって変わりますが基本2色です。
機能別に色分けしたいと思いキーキャップを購入することにします。
自作キーボード厨御用達の「遊舎工房さん」の通販で購入。
1個単位でバラ売りしてもらえるところがうれしいです。(55円)
DOIO KB16の場合「CherryMX及び互換スイッチ」を選択すればよいです。
文字はテプラ
文字はテプラの透明テープ(マット9mm文字色BLACK)で印刷してチマチマ貼りました。
ぶっちゃけ、この作業が一番労力と時間がかかりました。
4レイヤーあるけど、どうするの?という突っ込みは受け付けておりません。
VIA設定値
VIAを起動するとゆるキャラみたいなのがゆらゆらした後、設定画面が表示されます。
・左上の対象レイヤーを選択(0 1 2 3)ゼロからはじまります
・左メニューの「SPECIAL」を選択
・設定したいキーの位置を選択
・「Any」を押下
・設定値を入力
・「Confirm」を押下
前置きが長くなりましたが、具体的なキー割り振りとVIAの設定値を説明します。
前と同じ写真でが、基本的にネット閲覧で使用するブラウザ(サファリ)のショートカットメインで、
コピペ、やり直し、別レイヤーでテンキーとして使用できるように設定しています。
IN,OUT,CUTは動画編集のショートカットキー。
Close キー
RGUI(KC_W)
サファリで開いているタブを閉じます command + W キー
RGUIというのは右側のcommandキーという意味で括弧内のKC_Wが「Wキー」で、同時押しという意味
ReOpen キー
RSG(KC_T)
サファリで直後に閉じたタブをもう一度開きます Shift+Command+T キー
Mail キー
MACRO(0)
自分のメールアドレスを入力(マクロ0を実行)
あらかじめメールアドレスをマクロ0に設定しておく必要があります。
マクロの設定方法はここでは割愛します。自身でググってください。簡単です。
Sleep キー
LAG(KC_EJCT)
MACをスリープ状態にします。 option + command + メディア取り出しキー
Safari キー
C(KC_S)
MACでSafariを起動します。 control + s キー
あらかじめ「contro + s」でSafariが起動するように設定しておく必要があります。
MAC標準アプリ「ショートカット.app」を使用します
10KEY キー
TO(2)
レイヤー2へ移動
レイヤー2にはテンキーが登録してあります。
キーキャップ側面に貼れた 0~9 ,+,-,*,/.,Enterが有効になります。
← キー
C(S(KC_TAB))
Safariで左側のタブへ移動します。 control + shift + TAB キー
→ キー
C(KC_TAB)
Safariで右側のタブへ移動します。 control + TAB キー
Z キー
RGUI(KC_Z)
もとに戻す command + Z キー
IN キー
KC_I
動画編集で始まり位置である「IN」 I キー
OUT キー
KC_O
動画編集で終了位置である「OUT」 O キー
OUT キー
RGUI(KC_X)
動画編集でIN,OUTで指定した範囲をカットする command + X キー
C キー
RGUI(KC_C)
COPY(コピーする) command + C キー
P キー
RGUI(KC_P)
Paste(貼りつける)する command + P キー
SPACE キー
KC_SPC
スペースキー(動画編集で再生の開始終了で使用する) SPACE キー
new キー
RGUI(KC_T)
Safariで新しいタブを開く control + T キー
大きなダイアル
スピーカーのボリューム(音量調整)とミュート
Rotate Counterclockwise KC_VOLD
Rotate Clockwise KC_VOLU
Press Encoder KC_MUTE
左上の小ダイアル
レイヤー移動(プッシュでレイヤー0へ強制移動)
レイヤー0での設定
Rotate Counterclockwise TO(3)
Rotate Clockwise TO(1)
Press Encoder TO(0)
レイヤー1での設定
Rotate Counterclockwise TO(0)
Rotate Clockwise TO(2)
Press Encoder TO(0)
レイヤー2での設定
Rotate Counterclockwise TO(1)
Rotate Clockwise TO(3)
Press Encoder TO(0)
レイヤー3での設定
Rotate Counterclockwise TO(2)
Rotate Clockwise TO(0)
Press Encoder TO(0)
右上の小ダイアル
未設定
その他のキーコード
その他のキーコードはQMK Firmwareのサイトを参照してください。
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