知多半島のサイクリングといえば、知多イチ(知多半島一周)、広域農道などが知られていますが、
大府市から武豊町まで伸びるサイクリングロードが存在する事をご存知でしょうか。
結論から言ってしまうと、サイクリングロードとして、まともに整備されている区間は
ごん狐の里として有名な矢勝川沿いの堤防と知多半島道路の側道だけで、
途中何度も一般道路を車と一緒に走る事になり、サイクリングロードとは言い難いのが感想です。
愛知県の事業としてサイクリングロードは建設されているようで、Webサイトによると
”武豊町と大府市を結ぶ延長31.1kmの半島縦断自転車道で、愛知用水や河川、自動車専用道路沿いを利用し、
自転車歩行者専用道路として整備しています。”
建設が現在進行中のように書かれていますが、完成予定日は明記されていません。
もしかしたら、今後さらなる整備がされるかも知れませんが、ほぼ建設放棄されていると思っていいでしょう。
さて、どんな状況か実際走って見ましたので、紹介していきます!
サイクリングマップによると武豊側が起点とありますが、今日は大府側からスタートします。
大府市の愛知健康の森公園前あたりです。
特にサイクリングロードを示す看板のような物は発見できませんでした。
愛知健康の森前の歩道は、ブルーの自転車走行帯のマークが有り、左側通行を促しています。
この先右折するのですが、しばらく進むとこのような歩道はなくなり、路側帯も無いようなアップダウンの
畑の中の一本道になります。しかも、アスファルトは車のタイヤに削られて、轍が窪んでいて走りにくい。
左側を見ると、車が走っていないのどかな道が見えたので、たまらず逃げ込みます。
こっちをサイクリングロードにすればよくね?と思いつつ、のんびり進みます。
しかし。すぐに突き当り、もとの県道に合流を余儀なくされます。
サイクリングロードに復帰しましたが、普通の危ない道路です。
せめて、ブルーの矢印。自転車走行帯のマークだけでも地面にペイントしたらどうかと思いました。
東海市に入りしばらく進むと、サイクリングロードの看板を発見。
ここから400メートル程ですが、愛知用水沿いにこのような公園内を進みます。
大堀緑道というというらしく、公園とサイクリングロードが兼用されているような感じです。
本来は愛知用水沿いに佐布里池まで自転車道を整備する計画だと思うのですが、
途中に国道やら鉄道があり、迂回を余儀なくされ、現在の状態で停滞している感じです。
本来は下に見える道を直進する形で進むと思うのですが、
住宅街に迷い込み、階段降りて名鉄河和線をアンダーパスします。
とりあえず、愛知用水沿いに進めばなんとかなるという考えで、それっぽい道を進みます。
ところが、愛知用水沿いは途中で走行不能となり、リカバリーしようと走り続け、
丘を登ったところで行き止まり・ω・
とりあえず写真だけ撮って、迷ったところまで戻ります。
なんとか愛知用水沿いの自転車道に復帰できました。
しかし、やがて行き止まり、再び一般道へ出てしまいます。
今度は、親切にこのような看板がありました。
どうやらこのあたりが、一番の迷いポイントのようです。
再び愛知用水沿いのサイクリングロードへ復帰できました。
天気もよく、快適なサイクリングロードです。
しかし、全く自転車は走っておりませんでした。
そして快適な自転車道もどんつきに階段が現れ、再び一般道へ。
そして佐布里池の北側に出ました。
佐布里池は、愛知用水の調整池で、一旦水を貯めておくための池です。
水不足になると、池底が見えたりします。この日はほぼ満水状態でした。
下を見ると愛知用水沿いに側道が見えるのですが、侵入することはできません。
ここを自転車道化すれば佐布里池を横断する形で南側に行けるのですが、そのようにはなっていません。
そして、池を左に回り込む形で、池の南側へ出ます。
自転車道は無く一般道を走ることになります。
このあたりは少々アップダウンがあります。
写真取り忘れました。(坂が続くと止まりたくないので)
佐布里池から阿久比町へ向かうあたりは路肩も広く、歩道もしっかり整備されています。
歩行者はほとんどおらず、車道を走ってもよし、ポタりたいなら歩道を走っても快適です。
阿久比町に入ります。
左側に愛知用水の側道が時々見えるのですが、未舗装です。
マウンテンバイクでなら走行できそうなんですが・・。(未完成ぽい)
ここに来てなんとなく、あ、建設放棄されたサイクリングロードなんだなと、感じました。
このまま直進すると、「味覚の道」という名の広域農道に突入するのですが、そびえ立つ坂道は登らず、
左折して、阿久比川沿いに知多半島道路の阿久比インター方面へ向かいます。
無駄に横方向へ進む感じです。
知多半島道路の阿久比ICからは、名鉄河和線沿いの県道で半田方面へ進むのが本来のルートなんですが、
阿久比川の堤防道路のほうが快適じゃね?と考えた私は、サイクリングロードを大きく逸脱して、
川沿いを進みます。
しかし、この後私に待っていた末路は・・・。
阿久比駅に停車している名鉄電車。ピカピカの新車じゃないの。
9100系てやつです。9500系の2両版が9100系です。
やっぱ、堤防道路は快適じゃん。電車も撮影できたし。
少々道幅は狭いけど、時々前から後ろから来る車を適当に交わせば「余裕、余裕」て感じでした。
ところがこの先、片側1車線の対面通行で、路肩なし、車が時速60キロオーバーで走る、
いわゆる堤防道路バイパスに合流します。
写真なんて撮ってる余裕もなく、車の切れ目を見計らって、下ハン持って全開走行モード。
時速45~50キロで走行しますが、中途半端で、抜くに抜けない車が後ろでイライラしてるのがわかります。
700メートルくらいですが久しぶりに全開走行しました。
そして、堤防道路を脱出して半田口駅手前の踏切につかまって、
一気に上がった心拍を整えていると・・・。
9100系が通過して行きました。阿久比駅にいたやつです。
二駅ですが、電車と同じアベレージで走ったて事になります。(^^)
隣に見える川は矢勝川です。
矢勝川沿いのサイクリングロードです。
秋に来ると、彼岸花で堤防は赤いじゅうたんのようになります。
矢勝川の彼岸花の過去記事です。
やがてサイクリングロードはなくなり、再び一般道になります。
半田運動公園を回り込むように登って下って、知多半島道路の半田中央ICから
側道の歩行者・自転車道へ進みます。
知多半島道路の側道は、基本平坦区間は無い感じで、ゆるい登り下りです。
途中ちょっと頑張る長い坂があります。
ガーミンの勾配モニターが反応しました。
平均5%と表示されてますが、すぐに終わります。
そして、側道が終わるとここが自転車道のゴールです。
阿久比の田園地帯をひたすら疾走した爽快感はありましたが(建設放棄区間)
もう一度走るかと言われたら微妙な感じです。
皆さん、興味があれば走って見てください。
帰りはもちろんサイクリングロードは走りません。
半田のミツカン寄ってかえりましたとさ。
2021年5月からの走行距離 345Km
この日の私の実走ルートです。(本来の知多半島サイクリングロードとは異なります)
2021年6月5日走行
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