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JR武豊線東浦駅から碧南市を結ぶ鉄道があることを知ってますか。
あぁ、乗ったことあるわ。て人は、名鉄三河線と勘違いしています。
衣浦臨海鉄道碧南線について(超簡単に)
1977年5月開業
当初は碧南市の臨海工業地帯の物資輸送や地元産業の三州瓦などの輸送のために建設された鉄道。
しかし、時代情勢の変化とともに需要は減少し、期待していたほど伸びず・・・。
廃線か?となるが、中部電力碧南火力発電所が建設されたことにより、現在はセメント工場
との間で炭酸カルシュウム・石炭灰の輸送がメインで行われています。
石炭火力発電とセメント工場とは、リサイクル面で深い関係があります。
その辺りの説明は省略します。
路線について
JR武豊線の東浦駅の南側の踏切辺りから分岐し、衣浦湾を渡り高浜市を通り碧南市へ。
全長約8kmで途中に駅はなく、現在は踏切も一切ありません。
昔は一か所だけ踏切があったようですが、現在は廃止(廃線)になっています。
後で紹介します。
貨物専用線で、旅客扱いはしておらず非電化です。
難しい話はこれくらいにして、早速自転車を走らせましょう。
JR武豊線 東浦駅へ向かう
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なかなかいい感じの駅舎です。
特に貨物列車を取り扱うような設備はなく普通の駅です。
実際にはここから数百メートル武豊側へ行った踏切の先で分岐します。
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ここが東浦駅から数百メートル先の踏切です。
東浦駅方面を見ています。武豊線は基本単線ですが、東浦駅からここまでは複線化
されています。しかし踏切を通過した直後に単線に戻ります。
右側にある錆びたポイントが気になりますね。
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錆びたポイントの先は踏切通過後ヤブの中に消えて、その先にレールはありません。
昔はこちらが臨海鉄道の分岐だったのが、近くにある工場への専用線だったのか、
真実はわかりません。
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そして踏切の先が分岐点です。
臨海鉄道碧南線は左側で、電化はされておらず、架線はありません。
線路沿いを進みます(・ω・)
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自転車の機動性を活かし、線路沿いをテキトーに進みます。
袋小路やダートになったら、おとなしく引き返し迂回路を探す。
そんなゆるい感じで走ります。
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クルマで通った事のある道に出て、なるほどここに出るのかぁと、なります。
この感覚がなんだかいい。
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さらに線路沿いの細道を進む。こんな場所があったのかぁと、なり、ワクワクします。
この感じもいい。
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道は細く路面も所々未舗装で、この先は堤防で、さらに先は海です。
貨物列車に偶然遭遇
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堤防に上がったら、ソーラーパネルがたくさんあったので撮影していると・・・。
遠くで汽笛の音がして、おぉ、なんか来るぞと待っていると、一日2往復しか運行されない
貨物列車が目の前を通過していきました。(トップの写真)
![](https://blog.hopelaboratory.net/silentdream/wp-content/uploads/2021/09/P1260382.jpg)
太平洋セメントと書かれた貨車。
三重県の太平洋セメント藤原工場で製造された酸化カルシュウムが三岐鉄道、JR関西線、
東海道本線、武豊線を経て碧南市駅まで運ばれるわけです。
帰りは、石炭灰をお土産に持って帰るて事です。
高浜市へ渡る
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そして、長い鉄橋で衣浦湾を横断し、対岸の高浜市へ向かいます。
自転車は、最寄りの衣浦大橋を渡ります。
![](https://blog.hopelaboratory.net/silentdream/wp-content/uploads/2021/09/P1260423.jpg)
これが衣浦大橋です。
改めて見ると、すてきなトラス橋ですね。昔はこれ一本で、上下対面通行でした。
現在はとなりに新橋ができて、上下線が分離されました。
建設当初は有料だったらしいですが、私の記憶にはありません。
さらに碧南市と半田市を結ぶ衣浦海底トンネルができて、この橋を渡らずに
碧南市、半田市を行き来できるようになりました。
衣浦海底トンネルはしばらくしたら無料化される筈だったのですが、新トンネルを隣に
掘ったことで、無料化が先送りになったと言う噂を聞きました。
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橋がすてきなので、わざわざ旧橋の鉄板一枚の狭い歩道を渡ります。
大型トラックが通過するとふわふわゆれます。
新橋の方には広い歩道があります。
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対岸の高浜市にやってきました。
日差しが高くなるに連れ天気が良くなり、秋ぽい空が広がりました。
![](https://blog.hopelaboratory.net/silentdream/wp-content/uploads/2021/09/P1260461.jpg)
衣浦湾を渡った後、しばらく高架橋は堤防の内側の水の中です。
シュールな感じが印象的でした。
国道247号線と並走して碧南市へ
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国道247号線の衣浦大橋交差点方面を撮影しています。
奥側の高架が臨海鉄道碧南線です。
手前の高架は高浜高架橋で、交差点をバイパスして高浜市街へ行くことが
できるようになり、交差点の渋滞が緩和されました。
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臨海鉄道の線路を右手に見ながら国道247号線の自転車道を進みます。
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途中インターチェンジの上から俯瞰できる場所もあります。
そして碧南市駅に到着
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入り口から覗くと太平洋セメントの貨車と、酸化カルシュウムをトラックに載せるために
使用すると思われるロートのような設備が見えました。
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見にくいですが、碧南市駅は石炭灰や酸化カルシュウムを積み下ろしする施設が
あるだけのようです。
衣浦臨海鉄道碧南線をたどるサイクリングはここで終了ですが、
過つて、この先にも線路があり「権現崎」という駅が存在していました。
廃線跡をたどる
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碧南市駅を背に、かつて線路があった場所を撮影。
現在は碧南臨海公園の駐車場になっており、鉄道の痕跡は一切ありません。
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さらに歩道を先へ進みます。が、、、
この右側は盛土になっているはずですが、雑草が歩道まで覆い、先に進めません。
あきらめて引き返します。
大浜魚港入り口の鉄橋は撤去されている
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ここは大浜漁港への入口ですが、不自然に空いた空間に臨海鉄道の鉄橋がありました。
廃線後早々に撤去されたようです。
高架橋は全て撤去済
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雑草で進めなかった歩道の反対側に来ました。
なんだこりゃ。
廃線感はあっていいですけど・・・。
碧南市なのか、国道なので国なのか、廃線跡地の所有者なのか知りませんが、
草刈った方がよくないですか。
ここを歩く人をあまり見たことありませんが、現役国道の歩道です。
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この交差点を高架で越えて、徐々に下がっていたのですが、すっかり撤去され、
空き地になっています。
権現先駅跡地
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わかってはいましたが、権現崎駅跡は駐車場になっています。
しかし、ここに一つだけあった踏切跡がありました。
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さらに、こんな交通標識も撤去されずに残っていました。
権現崎灯台緑地へ
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そして蜆川の河口にある権現岬灯台緑地へ立ち寄ります。
ここにある小さな灯台は、かつての権現崎灯台の先端部分で、この場所に保存されています。
筆者、実は碧南市出身で、昭和51年に廃止される前の権現崎灯台の記憶があります。
小学低学年、自転車に乗れるようになった頃、友達と一緒に熊野神社前の堤防沿いを走り、
そのどん突きに灯台があって、夏だったのか、暑くて喉がカラカラで、灯台を管理している
人に水をもらった記憶があります。
当時は権現崎灯台の存在を知りませんでしたが、位置的に権現崎灯台であったことは
間違いありません。
幼かったので記憶が曖昧ですが、上の写真の堤防の内側は土で埋められていますが、
当時は土はなく下がっており、きれいに整備された芝生の庭があって、真っ白な灯台がその
真ん中に立っていました。(記憶の中の場所なので間違いかも知れません)
幼い頃から自転車でフラフラするのが好きだったようです。
おわり
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