アイコ十六歳
1983年公開の映画「アイコ十六歳」
原作は「1980アイコ十六歳」堀田あけみの小説。
当時堀田さんは現役高校生で、史上最年少の17歳で文藝賞を受賞した
事でも話題になった。
主演は富田靖子さん。カワイイ。
撮影の舞台は名古屋市(正確には名古屋市周辺)で、地元民である事もあり、
この映画は記憶に残っている。
当時私も現役の高校生だった。
先日、急にこの映画の事が気になり始め、
ついにDVDを購入してしまう始末(中古)時代を感じさせるところもあるが、
原作を尊重しているのか、アイドルが出演して、愛だの、恋だのを面白可笑しく
描く学園コメディーではなく、テーマは、「生きる」とは、「死ぬ」とは、
というものが根底にあり、少女が成長していく過程で思い悩むところを描いた
青春映画。
この年になって改めて観るとそんな風に感じる。
前置きはこのくらいで、DVD観ていて、地元の知っている場所で撮影されているので、
そちらの方が気になって仕方ない。
色々、ググってみると、実際に撮影地を訪問して紹介しているサイトもあった。
紹介サイトの情報からある程度の撮影地は分かった。
しかし、アイコの家(屋根に上る家)の場所がどうしても分からない。
何度も映画を見返し、些細な情報から場所を割り出す。
なぜか、こんな事が面白くなって来た。
そして1週間かけて、ついに分かった。見つけました。
なんと、意外にも近所。クルマで行けば20分程度。
という事で、昨日撮影地を巡るライドを決行。
あ、クルマではなく自転車ね。まあ、そのあたりはあれです。
でも、撮影スポットを地図に並べて最短で結んでも100キロほどある。
本当ならオープニングの空撮で数秒写る弥富を含めたいが、
160キロに届きそうなので弥富はあきらめた。
具体的な場所は記載しないが、ルートはこんな感じになる。
豊明市→東郷町→日進市→名古屋市(千種区)→犬山市→名古屋市(千種区)→
名古屋市(緑区)→豊明市では、実際に写真で紹介する。
断っておくが、
映画を観ていないと何の事だかさっぱり理解できないと思う。
アイコの家の前の通り
アイコの家(のあった場所)
映画公開から30年。時は遅かった。
映画公開5年後には取り壊されていた様だ。
現在は駐車場になっている。
アイコ家の裏の田んぼと農道。
自転車で元気に通学するアイコのシーンで使われていた。
同級生と一緒に通学するシーンやラストシーンでも使われていた川の堤防(日進市)
夏草に覆われて、映画とはイメージが違うが、基本的に変わっていない。
金魚売りの屋台とぶつかりそうになってアイコが自転車ごと田んぼに落ちた場所。
撮影時、左側も田んぼだったが、現在は草に覆われている。
因みに金魚売りのおやじは「宮地佑紀生」さんでした。(聞いてみや~ちの)
名古屋のローカル有名人が多数出演しています。
通学シーンで使われている上り坂(自由が丘へ上る坂です)
ここは一瞬で分かりました。何度か自転車で走った事がある場所です。
アイコが自転車でぶつかった電柱(だと思う)
歩道のど真ん中に電柱て危険
こちらも通学シーン(帰宅?)で出てくる橋
欄干がコンクリートから鉄柵に変わっているけど、間違いなくこの橋だと思う。
(ここはなぜか犬山市)
映画なんてそんなものです。あちこちで撮影して使える映像を繋げるだけ。
時系列とか地理の並びはそれほど重要視されない。
この1枚を撮影するために私は往復50キロを走らされたわけだ。
(勝手に走っただけだが)
オープニングの自転車走行シーンもおそらくこの辺り(犬山市)
そして、犬山からガンガン走り私のホームグランドである有松へ。
結構遠かったぞ。
ここもアイコが自転車で走るシーンや元彼に電話するシーンで使用。
実は、ここ有松がいちばん変わってしまっているのが事実。
古い町並みというのは一部の建物だけで、おもむきはそのままで、
改築された建物は結構ある。
アイコと父親が、母親への誕生プレゼントを持って一緒に歩くシーンで
使用された路地。この先は袋小路なんですけどね。
その他、名古屋市内の栄やセントラルパークなんかでもロケしてましたが、
今日は行きませんでした。
目的もなく走り回るより、こんなサイクリングもたまには楽しいものです。
終わり
コメント
ご苦労様でした。
それしか言えません(笑)
犬山はちょい遠かったですけど、意外に楽しいサイクリングでした。
アイコは見つかりませんでしたけど。