鉄道の廃線跡は様々である。
道路転用や住宅になるならまだいい方だ。
そのまま朽ち果てて原野に戻る場合がほとんどである。
そこに鉄道があったことを人々が忘れる事なく、奇跡的にテーマパークとして保存される
事も稀にある。
名鉄碧南駅南の源氏橋付近の「大浜口広場」から始まる碧南レールパーク。
「あいえい」のあった場所だ。少々長めの記事になります。
ここから廃線跡を辿って歩く。
堀川を渡る橋ができている。
向こうに見えるのは「高与橋」かな。
高与橋まで回らずに行き来できる様になったのはいいと思った。
筆者は碧南市出身なので、この辺りの土地勘や、思い入れは普通以上です。
住宅街の中を伸びる廃線跡。碧南側を向いて撮影しています。
玉津浦広場(玉津浦駅跡)に到着。
ホームはこのような形で同じ場所に復元されている。
玉津浦駅からは臨港線が分岐していたらしい。白い線はレール跡を意味しており、
分岐してその先の駐車場で途切れている。
説明の看板があった。
地図によると臨港線は、「一ツ橋」の袂まで伸びていたらしい。
2009年3月。廃線後の玉津浦駅跡を撮影したものです。(廃線から5年)
廃線直後の写真も撮り貯めたものがあるので、比較しながら貼っていこうと思います。
駅前にはこのような案内板があります。三河旭駅跡まで遊歩道になっています。
次は棚尾駅跡(棚尾広場)へ向かいます。
2004年3月廃線間近の玉津浦駅。上の写真とほぼ同じ位置から撮影してます。
同じ場所に看板が設置してあったので驚いた。
玉津浦広場を出てしばらく歩いた所で、振り返って撮影。
上の写真とほぼ同じ位置から撮影。2006年6月(廃線から2年)
まだレールが残っています。
棚尾広場(棚尾駅跡)に到着しました。
低くなっていますが、ホームの一部がそのまま残っています。
当時の面影が残っています。
ホームのベンチに座っていると今にも列車が入って来そうです。
上の写真と同じ位置から撮影しています。2009年3月(廃線から5年)
この写真を撮影した当時は、まさかレールパークになるとは思ってもいなかったので、
呆然と立ち尽くし、かなり悲しい感じでした。
棚尾駅。こんな引き込み線があったのか。
赤い屋根は名鉄電車をイメージしているのだろうか。
次は三河旭広場(三河旭駅跡)へ向かいます。
国道との交差点(もと踏切)から棚尾駅方面を見た所です。
こちらも上の写真と同じ場所から撮影。2009年3月(廃線から5年)
ここはレールなくっています。
玉津浦〜棚尾〜三河旭は大きくカーブしており、直線区間はほとんどありません。
バラストが接着剤みたいなので固められて残っていました。
こちらも上の写真と同じ区間で撮影していると思います。
なぜ、廃線跡の写真がこんなに残っているのか、自分でもよくわかりません。
自転車でポタリングした時にフラフラ走りながら撮影したものです。
ここにきてこんな物を発見して、思わず声を出して笑ってしまいました。
こんなカワイイライド見たことありませんでしたから。
今日は、これが見られただけでここまで来た価値がありました。
そして、最後の三河旭広場(三河旭駅跡)に到着しました。
ここは比較的広く、遊具などもあり子供達がたくさん遊んでいました。
遊べる彫刻というのがあり、途中の遊歩道に設置してありました。
詳しくは、是非自ら訪れて体験してみて下さい。
この先に遊歩道はなく、廃線跡は長い長い矢作川を渡るのですが、
橋は既にて撤去されております。
長年親しんで来た鉄道が、廃線後もこのような形で保存され、再利用された事は
非常に嬉しいです。
<最後に>
記事の都合上、大浜口広場から順に紹介しましたが、実際には玉津浦を最初に撮影して
三河旭へ行き、そこにクルマを置いて大浜口まで歩き、三河旭広場に「棚尾ダッシュ」
ルートで戻りました。
ローカルネタですが、「棚尾ダッシュ」について簡単に説明しておきます。
何度も登場しているこの地図ですが、よく見ると碧南駅から棚尾駅に行くには
電車で大回りするより、直線距離で行った方が距離は短いです。
むかし、チャリで碧南駅まで行って電車を利用していた学生は、寝坊して碧南駅で電車が
出発してしまったのを確認した場合、そのまま棚尾駅までチャリで猛ダッシュすれば、
余裕で電車に追いつく事ができました。(棚尾駅までの道は下り基調)
この技を地元学生の間で「棚尾ダッシュ」と呼んでいました。
<駐車場情報>
基本的にどの広場にも駐車場はありません。
ただ三河旭広場前には空き地があり、なんの表示もありませんが、クルマを駐車する事は
可能です。碧南市の敷地だと思いますが不明です。
最寄りの駐車場としては「碧南市臨海公園」の駐車場があります。
大浜口広場まで徒歩で20分程度。距離にして800メートルくらいでしょうか。
こちらの臨海公園もマンモスプールの跡地で、おすすめスポットですので、合わせて
いかがでしょうか。
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