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【豊明市・刈谷市】歴史ロマン鎌倉街道を探して ~二村山・祖母神社~ 

愛知県豊明市と刈谷市にわずかに残る鎌倉街道を訪ねてきました。

目次

鎌倉街道とは

平安時代から鎌倉・室町時代を経て慶長六年生月家康が東海道を制定し伝馬の制度を定めるまで京と鎌倉とを
結ぶ主要幹線道路であった。

豊明市内の通路は 大久伝ー宿ー二村山ー濁池 とされている。

東海道や中山道のような1本の街道ではなく、鎌倉へ続く道は何本もあったとされている。

いざ鎌倉

鎌倉に御大事あれば、地方の大名は鎌倉街道を通り真っ先に駆けつけるものだとされていた。

そんな街道が豊明市と刈谷市に現存?しているらしいので、カメラ持って「いざ鎌倉街道」へ出かけてみた。

豊明市二村山

豊明市の二村山へ向かう。

今日は名鉄前後駅から徒歩で。

豊明団地内を通らせてもらう。
豊明団地は1970年代高度成長期に建設された大規模な住宅団地。

団地内には商店や診療所があり現在も営業されている。

ここは二村山へ登る道路で、途中から未舗装となるが、クルマでも登ることができる。
普通の人はクルマで行く。

登り詰めるとちょっとしたスペースがあり、数台なら駐車が可能。

二村山峠の切られ地蔵尊

二村山峠には、胴体が斜めに切られたような上半身と下半身が別になった顔のないお地蔵様がある。

近くに下記のように記された案内版があった。

下半身の背面に「古来仏衣会大破健之 延宝七己」と刻んであり、
二村山峠地蔵尊の伝説を元に建立されたが落雷により折れたと言われている。

切られ地蔵伝説

平安時代末期の盗賊・熊坂長範にまつわる伝説が伝えられている。
長範は二村山に潜み、旅人を襲っていた。
ある夜、彼が旅人の首を斬ったと思ったところ、それは地蔵尊であり、
地蔵が旅人の身代わりとなったとされた。この伝説から、「身代わり地蔵」とも呼ばれている。

あくまで伝説である

落雷で斜めに真っ二つになるわけがなく、刀で石が切れるわけもなく、そもそも切り口が一致していない。
伝説を元に作られたモノです。

本物の身代わり地蔵は堂の中にある

左の背の低いお地蔵様の頭部が欠けているそうだ。

落雷にせよ、盗賊にせよ、こちらの方が信憑性はある。

二村山峠の鎌倉街道

切られ地蔵の話が長くなったが、本題の鎌倉街道の話をする。

切られ地蔵の後あたりからはじまる二村山峠の鎌倉街道。

二村山の鎌倉街道は山頂から下山する数百メートルていどの登山道。

鎌倉街道と言われなければ単なる山道。
それでも、古代から多くの旅人が行き交った街道だと思い噛みしめて歩く。
歴史ロマンに思いをはせる。

盗賊が出そうな藪の中を進むと、木々の切れ目から光が差してきた。

鎌倉街道を抜けるとそこは大病院だった

鎌倉街道を抜けると未舗装の広場があって、そこは藤田医科大学病院の職員駐車場だった。

立ち入ってはイケない病院の敷地内に迷い込んだようで、駐輪場の中を抜けて病院へ向かいます。

ここで一気に現実世界に戻る。豊明市内の鎌倉街道はこれで終了。

日を改めて次は刈谷市内の鎌倉街道へ向かいます。

刈谷市 祖母神社

ここは刈谷市東境町にある「祖母神社」おばあちゃんの祖母である。

刈谷市教育委員会の案内版によると

東境村の加藤四郎左衛門が久安3年(1147)家に帰る途中白髪の老婆が現れ。「私は祖母嶽明神である。永くこの村を守ろう」と言って軸を渡した。軸を開いてみると、不道明王の尊像だったので、これを御神体として、その地を御社として。祖母神社として崇めたといわれる。

さらに

鎌倉街道伝承地(市指定文化財)として境内に鎌倉街道の跡と伝えられる道が残されている

とある

境内の隅を通る鎌倉街道

境内の隅に藪の中に続く小道がある。鎌倉街道と書かれた石標がありこれが鎌倉街道で間違いない。

あっけなく終わる鎌倉街道

藪の中に続く道に入ると、もう出口の光が見えた。

短すぎる鎌倉街道だが、この数十メートルが当時から現存する街道であることのリアリティをより感じさせる。

出口から振り返って撮影。短いながらも藪へ続く細道が歴史ロマンを感じさせる。

二村山へ続く風景

出口から見える風景。
この先は境川の堤防で、その先は二村山である。

鎌倉街道を往復して、祖母神社の境内へ戻る。

境内の桜の木にわずかに付いたつぼみから開花がはじまっていた。
春はもうそこまで来ている。

以上で鎌倉街道散歩は終了です。

二村山からの展望

最後に豊明市二村山展墓台からの眺め。
名古屋駅前の超高層ビル群と遠くに雪を被った御岳山が見えた。

なお、バーベキューと「みだらな行為等」は禁止です。

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